今から始める冬支度・シクロクロスの季節がやってくるぞ!

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まだまだ暑い日・寒い日がありますが、夏は終わり秋になり、少しさみしい感じもする今日このごろですが、もう1ケ月もすると、国内でも本格的にシクロクロスのシーズンに突入します。

そこで今回からは今から準備を始めた方が良いシクロクロスについて色々とお話をさせて頂きます。

最初は初心者向けの内容から始まり、徐々に中・上級者にも読んで頂きたい内容を書いていこうと思いますので、ぜひシクロクロスに興味のある方はチェックしてみて下さい。

そもそもシクロクロスとは

シクロクロスと言うのは、もともとヨーロッパのロード選手が冬のオフトレで始めたものが競技として広まったのが起源とされています。

ロードレーサーをオフロード走行が出来るように改造し、公園などでトレーニングをしたのが始まりだそうです。

オフロードを走ることのメリットは多く、オンロードに比べて心拍数が上がり易いため心肺機能をオフシーズンに強化出来ることや、オフロードはスピード域が低速なのでヨーロッパの厳しい寒さでの自転車に乗り易いなどのメリットがありました。

それに加え、自転車を担ぐ独特の動きを入れることでクロストレーニングとしての要素も加わり、オフシーズンのトレーニングとしては非常に理にかなったものでした。

そんなシクロクロスは徐々に競技としても人気が高まり、ヨーロッパの冬の自転車競技として高い人気を誇り、近年はアメリカや日本でも急速に人気が高まり、競技人口が増え続けています。

特に日本では、20年くらい前までは長野などの限られたレースで細々と開催される自転車レースと言う印象でしたが、近年はお台場で行われる「シクロクロス東京」をはじめ、野辺山や宇都宮、幕張などで人気レースが開催され、参加者はもちろん、多くの観客を集めて盛大にレースが開催されています。

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毎年たくさんのレーサーや観客が集まるシクロクロス東京。他の自転車競技にはない会場の雰囲気の良さもシクロクロスの魅力だ。

シクロクロスで使う機材

シクロクロスでは、ロードレーサーとマウンテンバイクの中間のような性能を持つシクロクロスバイクを使用します。

全体的なシルエットはドロップバーが付いているためロードレーサーに似ていますが、ロードとマウンテンバイクのそれぞれの機能を取り入れており、近年はロードレーサーのようなブレーキ一体型の変速レバーやカーボンディープリムのホイールなど、ロードレーサーの特性を取り入れつつ、ペダルはマウンテンバイク用を用いて、さらには少しずつマウンテンバイクのようなディスクブレーキが普及しているなど、ロードレーサーとマウンテンバイクのいいとこ取りのシクロクロスバイクは機材としても独特の魅力を持っています。

特にタイヤの性能はレースに与える影響が大きく、上級者はかなりシビアにセッティングします。

気に入ったブランドのタイヤでも、コンディションにより、スパイクが殆どついていないドライ用のタイヤから、ドロドロの路面に対応するためのマッド用のタイヤなどがあり、それらを幾つもレース会場に持ち込み、試走しながらどのタイヤをどんな空気圧で使うか決めるなど、機材についても奥が深い競技なのです。

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ロードレーサーに雰囲気が似ているシクロクロスバイク。しかし、基本設計は全く異なり、ロードレーサーとは似て非なるものだ。

 

これからシーズンインを迎えるシクロクロスについてお話をしていますが、今回はシクロクロスのレースはどんなものか、どう言うコースで行われるかについてお話ししたいと思います。

実力別にカテゴリー分けされていて、誰でも気軽に参加できる

シクロクロスの人気が急上昇している理由の一つに「誰でも気軽にレースに参加出来ること」があると思います。ロードレースやマウンテンバイクのレースに比べ、気軽にエントリーできると感じているサイクリストが多いようですが、その理由は細かくカテゴリー分けされていて、誰でも自分のレベルに合ったレースを選べることでは無いでしょうか。

当然、トップレベルの「カテゴリー1」ともなると、下のカテゴリーから勝ち上がってきた猛者たちがバチバチと火花を散らして戦うので、誰でも参加できるものではないのですが、

初参加のサイクリストは「カテゴリー4」と言う初心者専用のカテゴリーからスタートとなります。また女子のクラスの3カテゴリー、男子の40歳以上のクラスも3カテゴリー用意されているので、初心者でも気軽に参加できるのです。

またレースに参加するに当たりもう1つ気になるのが機材の問題。上級者は専用のシクロクロスバイクでの参加が義務付けられているのですが、初心者のクラスであれば、マウンテンバイクでも参加できるので、「試しにマウンテンバイクで参加」と言うサイクリストも多いようです。

どんなところも走る。それがシクロクロスの醍醐味

自転車を飛び降り、飛び乗り、担ぐシクロクロスはまさに自転車の障害物競走と言ったところですが、走るコースもバラエティー豊富。「乗れなければ担げば良い」と言う考えが成り立つので、どんなところもコースになってしまうのです。

もともと、シクロクロスのコースにはシケインと呼ばれるコースを遮断する柵や階段を設けて、必ず一度は自転車を降りるように設計するように義務付けられています。

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自転車を降りなければクリア出来ないシケイン。コース上にシケインの設置が義務付けられている。

さらにシクロクロスのコースは色々なタイプのシチュエーションがあり、シクロクロス東京で使用されるお台場海浜公園のコースは「関東の砂地獄」として有名であり、昨年の全日本選手権や野辺山シクロクロスは泥地獄が選手を苦しめました。

その他にも階段担ぎの多いコースや下りがとてもテクニカルなコースなど、様々な難コース・名物コースがありますが、それが逆にこの競技の魅力でもあり、参加するサイクリストは「苦しい」と言いつつも、どこか楽しそうなのがこのシクロクロスの特徴です。

とは言え、初心者はシクロクロス初参加の方には「そんな難コースは不安」と言う方も多いでしょう。

そう言った方は湘南シクロクロスの開成公園大会など、平坦で比較的難易度の低いコース設定のレースもあるので、そちらから参加してみると良いでしょう。

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シクロクロスではどんなコンディション・どんな天候でも開催される。季節がら、長野で開催されるレースには、大雪の中実施されるレースもある。

 

これからシーズンインを迎えるシクロクロスについてお話をしていますが、今回からは少しレベルを上げて、シクロクロスのレースでの基本的なテクニックや戦術についてお話をしたいと思います。

基本テクニック・その1:飛び降り・飛び乗り

シクロクロスのレースではシケインや階段などの障害物の前で自転車を飛び降りて、通過後に自転車に飛び乗ることがシクロクロスの特徴なのですが、当然、レースとなるとこの飛び降りと飛び乗りもスムーズに行い、タイムロスを最小限にしないといけない。

シケインの通過は上級者になればなるほど、ギリギリまで自転車に乗ったまま行き、直前で降りて、通過したら素早く乗れる。

国内のトップ選手であれば、本当にシケインのギリギリ前まで乗車し、飛び降りてたった2歩でシケインを超えていく。

(直前まで乗った方がタイムロスも体力のロスも少ない)

とは言え、初心者にとっては、進行方向に障害物があることはとても怖い。「もし上手く降りられなかったら」とどうしても考えてしまうので、恐怖心が出てしまうのです。

そのための対策は主に2つあります。

まず1つは、当然ながら、ぶっつけ本番でレースに臨まないように、初心者はシケイン前の飛び降り・飛び乗りの練習をしておこう。

その際、ゴム飛びのゴムや、サッカーの練習用の小さいコーンなど、目印を置いて行うとより効果的です。こう言ったそのまま突っ込んでも転ぶ心配のない目印なら、恐怖心は最小限で済むからです。そして、事前の練習で目印を置いて練習したか、目印無しで練習したかで、本番での恐怖心が全然違ってくるので、ぜひ、こう言った目印を置いて飛び降り・飛び乗りの練習をした上で、レースに臨みましょう。

そしてもう1つの対策は、「怖かったら、早めに自転車を降りる」ことです。

これも考えてみれば当然のことなのですが、レースで緊張してる上に恐怖心も混じり、いざと言う時に結構忘れてしまうものです。恐怖心があるうちは、早めに自転車を降りて、担ぐ距離を伸ばすようにしましょう。そうして、少しずつ恐怖心がなくなってきた段階で、少しずつ、シケインの近くまで乗車できるようにしていきましょう。

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トップ選手のシケインは本当に流れるようにきれいに超えていく。しかし、最初は無理せず、少しずつ上達していこう。

基本テクニック・その2:スタートダッシュは重要

シクロクロスは競技時間が短いうえに、コースが狭く、なかなか前の選手を追い抜ける場所が少ないので、スタートダッシュが重要になってきます。

スタートの位置取りはとても重要で、トップカテゴリーではランキング順に強い選手が前からスタートできるように整列します。

しかし、下位のカテゴリーであれば、スタート順が決まっていないこともがあります。その場合はチャンスだと思って、早めにスタート地点で待機し、良いスタート位置を確保しましょう。

そして、スタート後は少々苦しくても、スタートダッシュをしっかり行い、少しでも前に上がるように、少なくとも、後ろには下がらないように頑張りましょう。

無理は禁物ですが、上位を目指すのであればそう言った心がけは重要です。

スタートダッシュが決まったら、あとはペースを落とさないように頑張り、1つでも上に順位でゴールできるように力走しましょう。

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シクロクロスのスタートダッシュはとても重要。上位カテゴリーのレースであれば、少しでも隙間を空けると、後ろから割り込まれてしまう。

試走・ウォーミングアップの基本その1:空気圧を高めにして走る

いよいよ実際にレースの会場でやること、知っているとレースの際に役立つ試走やウォーミングアップの方法についてお話しします。初心者の方ももちろんですが、中・上級者でも知らない内容もありますので必見です。

シクロクロスのレース前にはウォーミングアップを兼ねた試走を行うことは必要不可欠なことです。少しでも良い成績を残すためにも、そして安全にレースを楽しむためにも、試走をしてコースを覚えることが重要です。

 

そして、試走の際に覚えておいて欲しいこと。まず1つ目はタイヤの空気を高めにして試走することです。

試走と言うのはコースを覚えるのと同時に、その日のコンディションに合わせたセッティングを見極めることも重要なミッション。当然、試走をしながらタイヤの空気圧を合わせて行くのですが、その際にコース上でタイヤの空気を抜いて微調整するために、はじめからタイヤの空気圧を高めにしておくのです。

コース上で空気を足すのは大変ですが、空気を抜くのはすぐに出来るので、タイヤの空気圧は高めでスタートし、空気を抜きながら微調整するのが一番スムーズな方法です。

たまに、これを知らずに1周ごとに自分の荷物の置いてあるところに戻ってきて、何度も空気を足している人がいますが、これでは効率が悪いので覚えておきましょう。

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当日の天候や路面の状況に合わせて空気圧を調整するために、高めの空気圧で試走し、途中で空気を抜きながら微調整を行うことが基本。

試走・ウォーミングアップの基本その2:コースを覚えた後、レースと同じスピードで走ってみる。

試走をする時は、必ず最初の1周目はゆっくり走ってコースを覚えましょう。

コースを覚えていない状態でスピードを上げると、ふいに現れた障害物を避けきれなかったり、ブラインドコーナーにオーバースピードで突っ込んでしまう可能性があるからです。

しかし、最初は安全第一で走ることが重要ですが、コースを覚えたらそれが一転、必ず一度はレースと同じスピードで走ってみましょう。これは低速だと曲がれても、高速だと曲がれないラインを見付けることや、逆にスピードを付けると勢いで行ける場所を見付けるためです。

レース前にあまり疲れるようなことはしたくないと言うライダーもいると思いますが、レースと同じスピード領域で走らないと試走の意味が無いのです。分かっていても実際にはやっていない中・上級者も意外と多いので、ぜひ「最初はゆっくり・一度はレースペース」を覚えて実施してみましょう。

試走・ウォーミングアップの基本その3:ウォーミングアップと本番でアンダーウェアを分ける

冬に行うシクロクロスにおいて、ウォーミングアップはとても重要。しかし、せっかくウォーミングアップしても、スタートする前までに身体を冷やしてしまっては意味が有りません。

そこで覚えておいて欲しいのが、このアンダーウェアを着替えると言う方法。ローラーなどを使ってウォーミングアップをすると、どうしても汗をかきます。

そしてmその汗をそのままにしてスタート地点に向かうと、汗が冷えて、身体を冷やしてしまいます。これを避けるためにスタート地点に行く前にアンダーウェアを着替えることを筆者はおすすめしています。

特に近年はシクロクロスレースの参加者が増えたので、召集開始からスタートまで結構時間がかかります。「すぐにスタートするから」とスタートまでの防寒対策を怠ると、凍えたままスタートを切ることになります。

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dhbのベースレイヤーはラインナップが豊富なので気象条件に適したものをチョイスし易い

今回はレースに出る際のセッティング編です。特にレース会場に到着してからどう調整をするかなどのお話です。

シクロクロスのレース前のマシンセッティングと言えば、何と言ってもタイヤ選びが重要です。逆に言うと、しっかりセッティングが決まっている自転車であれば、レース前に調整が必要なのはタイヤ選びと空気圧くらいでしょう。

タイヤ選びは非常に奥が深く、語り出すときりがないマニアックやお話なので、どこのメーカーのタイヤが良いと言うお話はまた機会を設けてお話ししたいと思いますが、今回はノーマル・マッド・スリック(ダイヤ目)をどう使い分けるかと言う比較的シンプルは部分に絞ってお話しします。

程よいスパイクが付いてどんなコースでも対応できる汎用性の広いノーマルタイヤを前後に付けるのが基本系ではありますが、テクニックが付いてくるとより速く走るためにマッドやスリックを織り交ぜて使うことになります。

 

1.ドロドロのコース⇒(前後:マッド)

雨など路面が濡れていて、コースがドロドロな時は、その名の通りマッドタイヤを選択します。マッドタイヤはタイヤに泥が付きにくいように設計されドロのコースでもスムースに走ることが出来ます。また、タイヤの空気圧は少し高めにセットし、ドロにタイヤがしっかり噛み合い、グリップするようにしましょう。

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近年は1つのメーカーから用途に合わせて何種類かのマッドタイヤが発売されている。チャレンジのベリーライムスは汎用性が高いマッド用の中間タイヤだ。

 

2.平坦のドライなコース(前:ノーマル 後ろ:スリック)

関東では河川敷を使った平坦コースが多いので、そう言った場面で威力を発揮するのがこのタイヤチョイスです。とても高いスキルを持つ国内トップクラスの選手であれば、前後ともスリックをチョイスすることも可能ですが、前輪はコーナーリング時に横滑りし易いので、ノーマルタイヤにしておくことをおすすめします。それでも後輪だけでも路面抵抗が低いスリックタイヤにするととても楽に走れてスピードアップが期待できます。

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関東のレースは平坦コースが多いので、後輪だけスリックにすると速く走れる。

 

3.砂が深いコース(前後:スリック)

砂が深いコースは基本的に砂にタイヤを取られないために、前後スリックタイヤを選択し、空圧は下げて接地面を増やすことが基本。関西の砂地獄として有名なマイアミ浜などはこのセッティングがベストでしょう。

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砂の深いコースではスパイクがないスリックタイプのタイヤの方が車輪を砂に取られずに進み易い。

 

だいたいこの3パターンがタイヤチョイスの基本です。しかし、レースと言うのは複雑な要素が絡み合っているので、そう簡単ではありません。

例えば最後に紹介した砂が深いコースでのセッティング。関西のマイアミ浜ではこのセッティングが良いのですが、関東の砂地獄として名高いお台場のコースは、前後とも空気圧を落としたノーマルタイヤがベストでしょう。

何故なら、砂区間以外の話に設定されたシングルトラック区間はスリックタイヤでは走り難いので、コースをトータルで考えた時にノーマルタイヤの方が速いのです。

こんな風に基本を押さえつつも、実際のコースに照らし合わせるとそう簡単ではないのがタイヤ選びです。次回は実際にいくつかのコースを例にとってタイヤチョイスをどうすべきかお話ししたいと思います。

実際のコースを例に挙げたタイヤチョイス

続いては、タイヤチョイスのお話を実際のコースを例にとって詳しくお話ししたいと思います。

本当はタイヤチョイスのお話は前回のみの1回の予定でしたが、奥が深いのでもう少し詳しくお話し致します。

信州シクロクロス野辺山・前後ノーマル

まず最初にご紹介するのは、大人気の野辺山シクロクロスでのタイヤチョイス。

野辺山は牧場を使ったテクニカルコース。非常にバランスの良いコースです。そして、すでに名物になりかけていますが、1カ所ドロセクションがあることも特徴。

このドロセクションのためにマッドタイヤを履いた方が良いのではと思いきや、ドロセクションは短くて比較的ライン取りもイージーなので、ノーマルタイヤで充分対応出来ます。

ただし、昨年のように雨が降っているとコース全体がドロドロになるのでその場合はもちろんマッドタイヤが良いでしょう。

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野辺山のコースはドロの比重が低い時はノーマルタイヤで走る方が速い。

シクロクロス東京・前後ノーマル

続いても人気レースのシクロクロス東京。お台場海浜公園の砂地獄には当然スリックが良いかと思いきや、これまたノーマルがおすすめ。

理由として、コースの半分を占める林間のシングルトラック区間が非常にテクニカルなので、ノーマルタイヤで走った方がトータルでは速いのです。

昨年も雨ではあったものの、砂重視のセッティングで臨んだ招待選手がシングルトラックで苦戦していました。トップ選手でも手こずるシングルトラックはノーマルタイヤが絶対におすすめです。

関西シクロクロスマイアミ浜・前後スリック

関東に続いて、今度は開催の砂地獄。お馴染みのマイアミ浜は完全に砂対策のセッティングがはまるコースです。前後スリックが一番良いでしょう。理由は、お台場に比べて砂に乗れる距離が長いので、砂区間での乗車を優先することと、砂以外の区間は比較的イージーで、長い直線が多いので、スリックが圧倒的に有利なのです。もちろん、タイヤの空気圧は低めにして、砂での走破性をさらに向上させましょう。

東北シクロクロスSUGO・前後マッド

昨年の全日本の舞台となったSUGO。ドロが厳しいことでも有名なコースです。ここでのチョイスはもちろんマッドタイヤ。しかし、ここのコースは本当に難しいので場合によってはドロなのにスリックタイヤを選ぶこともあります。それはドロが粘土質なので、昨年の全日本のようにドロがまとわりついて走れない場合、少しでもタイヤにドロが付かないようにするためにスパイクが付いていないスリックタイヤを履くこともあります。この辺の判断は経験とテクニックによっても変わってくるのですが、そんな選択肢があることは覚えておいて下さい。

湘南シクロクロス開成公園・前:ノーマル 後:スリック

最後にご紹介するのは湘南シクロクロスの舞台としてお馴染みの開成公園。平坦なスピードコースです。ここでのタイヤチョイスはスピードアップのために後輪にスリックタイヤを履きます。しかし、前輪はコーナーリングを優先し、ノーマルタイヤにしておきましょう。なぜなら芝生のコーナーは意外と滑るので、余裕を持ってコーナーリングをするためにノーマルタイヤが良いのです。ちなみに、このコースであれば、雨が降ってもノーマルタイヤで走れるでしょう。河川敷の硬い地面は少々の雨では深いドロにならないので。

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ハイスピードコースの開成公園。しかし、余裕をもってコーナーリングするために前輪はノーマルタイヤにしておこう。

以上がコースごとのタイヤ選びです。

当然、他にもコースがあるし、気象条件によっても変わってくるのですが、1つ1つ説明するのが難しいので、この選び方を参考にして、各コースに合わせたセッティングを見出して下さい。

 

防寒具+雨具は万全に

基本的なことですが、秋から初春にかけて、寒い時期に行われるシクロクロスはレース中はもちろん、走っていない時の防寒も非常に重要です。

こと、走る時の準備が万全でも、レース後の準備がしっかりしていない選手も意外と多いので、とにかく暖かい恰好をしてレース会場に向かいましょう。特に手の防寒は見落としがちなので、走った後も手がかじかまないで済むように、冬用グローブは多めに持って行くと心強いです。

また、雨具も重要。特にシクロクロスのコースはドロも多いので、雨が降っていなくても長靴を持って行くと、靴を濡らして寒い想いをしないで済みます。

昔の長野のコースは厳しい条件のものが多かったので、『シクロクロス=長靴』と言うくらい、長靴持参が当たりまえでした。

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冬用グローブは少し多めに持参しよう。購入には、通販サイトWiggleでは冬用グローブのラインナップが豊富なので便利です。

 

行楽も兼ねて楽しもう

一昔前まではシクロクロスと言えば長野県がもっとも盛んでした。ちょうどシクロクロスの季節は新そばと時期が重なるので、レースの帰りに長野のそばと温泉を楽しみにレースに遠征したものです。

現在は全国各地でレースが開催されていますが、やはり山間部でのレースが多く、紅葉や秋のグルメ、温泉など、開催地付近での行楽のネタは尽きません。どうせ寒い時期に山へ向かうのですから、それを楽しまない手は無いのです。

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この時期、レース後の温泉は格別。温泉に入るためにレースに出ているのではないかと思う選手すらいます。

 

イベントとしてシクロクロスを楽しもう

シクロクロス人気が急激に高まっている理由のひとつに、そのイベント性の高さがあると思います。

とかく、地味な印象がまだまだ残る日本の自転車競技の世界にあって、一番会場の“イベント感”が凄いのがこのシクロクロスであることは間違えないでしょう。

お台場や野辺山のレースは特に人気で盛り上がりますが、それ以外のレースでもブースを見て回ったり、ケータリングを食べながら他の選手を応援すれば、イベントとしての楽しさが増します。まだレースに出るほどではないと言う方もまずは観戦でも良いのでシクロクロスのレース会場に脚を運んでみれば、きっと一緒に盛り上がれるでしょう。運転が無いのであれば、本場ベルギーの観戦方法にならってビールを飲むのも良いでしょう。

とにかく、シクロクロスはイベントしても楽しまないと勿体無いのです。

 

まとめ

シクロクロスについて色々と書いてきましたが如何だったでしょうか。

ぜひ、シクロクロスに興味をお持ちの方や、これからレースに出てみたいと言う方は、気負うことなくレース会場に行ってみましょう。

観戦だけでも楽しめますし、今年から「カテゴリー4」と言う初心者向けのクラスも作られたので、どなたでも気軽に参加し、楽しめるはずです。

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